基本設計ができるまでの施主と建築家の二人三脚

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まず最初に、プランニングの段階では、リビング、キッチンとダイニング、子供部屋の順で、家族がどのように暮らしていきたいのかを中心に考えてきました。藤井家の場合では、家族会議を開いて家族の要望をまとめていましたが、このように家族会議を開くことは、スムーズな打ち合わせをするポイントですから、ぜひ行ってもらいたいものです。つぎのプレゼンテーションでは、施主の希望を盛り込んだ平面図を私の事務所が提案し、それを施主は検討していくことになりました。藤井さんとのケースでは、顔を合わせての打ち合わせができない代わりに、FAXを用いたということが意外に効を奏することになりましたが、このように、気になる部分や思いついたこと、不満な点も含めて、細かいことでもすべて建築家に伝えるという姿勢が大切になります。つぎに、ラフ設計案が固まった段階で生活動線を確認していきます。同時に外観デザインや内部デザイン、収納なども検討していくことになりますが、ここでも、これまでの生活スタイルに合わせてチェックすることが大切でした。そして、最終的な平面図の決定、つまり基本設計が決まるまでは、納得いくまで打ち合わせていくことが、思い通りの家をつくるカギです。施主によっては遠慮してしまうらしく、なかなか思ったことを言えなかった、というケースもあるようですが、建築家は、伝えられた希望に対して最大限の努力はしますし、できないものについては、できないとはっきりと伝え、その代案を出してくれるはずです。それがプロの仕事ですから、施主は建築家に対してまったく遠慮など必要ないのです。
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ハウスメーカーや建築家に「お任せ」にしてしまう人が多いなかで、藤井さんのように、家に対してポリシーをもって参加する施主は稀です。私は、これからはもっと、このようにポリシーをもった施主と一緒に、お互いが納得のいく家をつくっていけたらいいと考えています。